今回は酸化剤、還元剤どちらにもなれる物質の覚え方を”酸化数”の観点から解説していきます。
目次
酸化剤にも還元剤にもなる物質
まずは、酸化剤にも還元剤にもなる物質を2個は意識して覚えましょう。
①過酸化水素(H2O2)
酸化剤のとき:水(H2O)になる。
還元剤のとき:酸素(O2)になる。
②二酸化硫黄(SO2)
酸化剤のとき:硫酸イオン(SO42-)になる。
還元剤のとき:硫黄(S)になる。
「どっちがどっちだっけ!?」
まずは、「過酸化水素(H2O2)は水(H2O)か酸素(O2)になるんだなぁ」とか「相手によって変わるんだよなぁ」くらいを知っておきましょう。
そして最大の疑問が「どっちがどっちだっけ!?」ですよね。初めにも書きましたが、ポイントは”酸化数”でございます。
酸化数の変化
・酸化剤として反応 = 電子を奪う = 酸化数が減る
・還元剤として反応 = 電子をあげる = 酸化数が増える
これを使えば簡単に判断できます。具体的に見ていきましょう。
過酸化水素で考えてみよう!
過酸化水素のOの酸化数は「-1」ですね。
これが酸化剤として反応すると、酸化数が減ります。
そうすると「Oの酸化数は「-2」になるんじゃないか?つまり、水(H2O)になるんじゃないか?」と予想ができます。もちろんこの予想は大正解です!
還元剤として反応したときは酸化数が増える。つまり酸化数「0」の酸素(O2)になると判断できます。
二酸化硫黄でも同じことなので、確かめてみてください!
まとめ
今回は酸化剤にも還元剤にもなる物質について解説しました。
酸化数に注目すればすぐに判断できたと思います。
こんな風に、原理を理解すれば暗記量をめちゃくちゃ減らすことができます!
「暗記しんどいな…」と思った時は、原理やしくみにフォーカスしてみるといいかもしれません。
覚え方を知りたい人はぜひコメントで質問してください!
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