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エンタルピー図の見方
エンタルピーは「エネルギーの一種」だと思ってくれれば大丈夫です。
例えば下のようなエンタルピー図を考えましょう。

まず押さえてほしいのは「エンタルピー図の上にいるほど持っているエネルギーが大きい」ということです。
これは、物理で言うところの位置エネルギーに似てるかなと思います。
この反応は炭素の燃焼反応\(\ce{C + O2 -> CO2}\)を表しています。つまり、燃焼することによって系が持つエネルギーは小さくなるということを表しているわけです。
このとき、エンタルピー(= エネルギー)は減少するのでエンタルピー変化\(ΔH\)は負の値になります。
エンタルピーと反応熱
今度は反応熱との関係を見ていきましょう。
炭素の燃焼反応はもちろん発熱反応ですよね。
そして、なぜ発熱が起こるかというと「反応系のエンタルピーが下がったから」です。
エンタルピー = エネルギーなので、エネルギー保存則が成り立ちます。系のエネルギーが失われた分は、何か別のエネルギーに変換されているわけで、ここでは熱エネルギーとして外部に放出されたと言えるのです。
ということで次の公式が成り立ちます。
エンタルピー変化(\(ΔH\)と反応熱の関係
・\(ΔH<0\) のとき、発熱反応
・\(ΔH<0\) のとき、吸熱反応
今回は以上です。分からないことがあればコメントで質問してください。
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