分子の形はよく出る6個だけ覚えておけば大丈夫です。
比較しながら覚えましょう!ついでに極性も解説しておきます。
(ここでは化学基礎に出てくる範囲をやります)
二原子分子
二原子分子は必ず「直線形」です!まあ当たり前ですね。
あとは極性を確かめておきましょう。
① 水素(H2)
2つの水素原子は同じ力で電子を引っぱる(電気陰性度が同じ)ので、電荷の偏りが無いです。つまり「無極性分子」です。

②フッ化水素(HF)
Fの方が電気陰性度が大きいので、Fの方に電子が偏ります。つまり「極性分子」です。

ここでは、電荷の偏りを「δ+(デルタプラス)」「δ-(デルタマイナス)」と表すことにします。
三原子分子
三原子分子は水(H2O)と二酸化炭素(CO2)を覚えればOKです!
①水(H2O)
水分子は「折れ線形」です。また、電気陰性度はOの方が大きく、O側に電子が偏るので「極性分子」です。

②二酸化炭素(CO2)
二酸化炭素は「直線形」です。また、電気陰性度はOの方が大きく、O側に電子が偏るのですが……、ちょっとここから面倒くさいです。

ポイントは、「分子の極性」と「結合の極性」を分けて考えることです。
図のように結合ごとに見れば電子が偏っているので「結合の極性」は確かにあります。
だけど分子全体でみると、左右の引っぱる力が釣り合っているので、分子全体としては「無極性分子」となります。
数学でベクトルを習った人は、ベクトルが打ち消されて「零ベクトル」になったとき、無極性分子と判断できます。
多原子分子
ここでは、アンモニア(NH3)とメタン(CH4)を覚えればOKです!
①アンモニア(NH3)
アンモニアは「三角錐形」と覚えてください。また、電気陰性度はNの方が大きいので、下のように「極性分子」となります。(見にくくなるので電子等は消します)

②メタン(CH4)
メタンは「正四面体形」と覚えましょう。そしてこの分子も、CO2の時と同じで「結合の極性」はあるが、「分子の極性」はない、つまり「無極性分子」です。

今回は以上です。この覚えるべきはこの6つです!頑張ってください。
今回は分子の形の覚え方をやりましたが、実は分子の形を推測する理論がきちんとあります。少し発展編になりますが、興味のある人は「1-3 分子の形を推測する方法を教えてください。」を読んでください。
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